ダウン症で障害年金を申請する際のポイント
1 ダウン症で障害年金を申請する際のポイント
ダウン症で障害年金を申請する際のポイントは、出生日が初診日となるので20歳になったときから申請できることと、障害基礎年金の支給対象となるため受給には2級か1級に認定される必要があることです。
2 ダウン症の初診日
ダウン症とは、21番染色体が通常より1本多いことで生じる先天性の障害であり、障害年金は知的障害で申請することになります。
先天性の知的障害の場合は初診日が出生日となり、その場合には、20歳の誕生日の前日時点での障害の状態を審査することとなります。
そして、1級もしくは2級に該当すると判断されれば、その日が属する月の翌月分から障害年金の支給を受けることができます。
なお、20歳になった時点では1級もしくは2級に該当すると判断されなかった場合でも、その後に障害の状態が悪化した場合には、改めて障害年金の申請をすることができます。
また、初診日が国民年金の納付義務が発生する20歳より前であることから、通常の申請で求められる年金保険料の納付要件が必要ありません。
3 障害基礎年金の等級
障害年金には障害基礎年金と障害厚生年金の2つがあり、初診日が20歳未満の場合には、原則として障害基礎年金の申請となり、初診日時点で厚生年金に加入していなければ障害厚生年金の支給を受けることができません。
ダウン症は出生日が初診日となり、厚生年金に加入していることはあり得ないため、障害基礎年金のみの申請となります。
障害厚生年金であれば3級から1級に認定されれば障害年金の支給を受けることができるのに対して、障害基礎年金には3級という等級がないため、2級か1級でないと障害年金の支給を受けることができません。
一般的に、労働が著しい制限を受けるものが3級に該当し、日常生活に著しい制限があるため援助が必要なものが2級に該当するとされていることから、3級と2級の程度には大きな差があります。
そのため、ダウン症で障害年金の申請をする際には、日常生活においてどういったことが一人ではできないのかを診断書に反映してもらい、病歴・就労状況等報告書にも正確に記載していく必要があります。
お役立ち情報
(目次)
- 障害年金の相談窓口
- 障害年金を受給するためのポイント
- 障害年金申請の必要書類
- 障害年金の不支給通知が届いた場合
- 障害年金における社会的治癒とは
- 障害年金の配偶者加算
- 働きながら障害年金を受給できる場合
- 障害年金の納付要件
- 障害年金と老齢年金の併給は可能か
- 学生でも障害年金の支給を受けられるか
- 障害年金の種類
- 障害年金と生活保護の関係
- 障害年金を受給することによるデメリット
- 障害年金で後悔しやすいケース
- 障害年金の支給日
- フルタイムで仕事をしている場合の障害年金の受給
- 障害年金受給中に新たな障害が発症した場合の対応方法
- がんで障害年金が受け取れる場合
- 知的障害の場合の障害年金における初診日
- ダウン症で障害年金を申請する際のポイント
- 精神疾患の障害年金の更新時の注意点
- リウマチで障害年金が受け取れる場合
- 糖尿病で障害年金が受け取れる場合
- 双極性障害で障害年金が受け取れる場合
- くも膜下出血で障害年金を請求する場合のポイント
- 眼の障害で障害年金が受け取れる場合
- 失語症で障害年金を請求する場合のポイント
- 気管支喘息で障害年金が受け取れる場合
- ICDで障害年金が受け取れる場合
- HIV感染症で障害年金を請求する場合のポイント
- 筋ジストロフィーで障害年金が受け取れる場合
- メニエール病で障害年金を請求する場合のポイント
- 額改定請求について
- 障害年金が支給停止となるケース
- 過去に遡って障害年金の支給停止解除を行った事例
- 有期認定と永久認定について
- 障害年金と障害者手帳の違い
- 特別障害者手当
- 障害者手帳について
- 障害者年金
- 社会保険労務士とは
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